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歩いて回ろう!おかやま 城内(しろうち)エリアの歴史遺産 第9回 表町南部・京橋界隈編

歩いて回ろう!おかやま

城内(しろうち)エリアの歴史遺産

第9回 表町南部・京橋界隈編

2019年4月13日(土)

参加者 31名(当日参加1名) NPOあしたり岡山スタッフ 6名

 

 

 桜の花がほころび始め、少し肌寒さを感じながら穏やかに晴れわたった当日は、まち歩きには最適な一日でした。今回のまち歩きの案内役は岡山シティミュージアムにある岡山空襲資料室の学芸員で「絵図で歩く岡山城下町」の執筆者のひとりの猪原千恵にお願いしました。当日は資料として岡山大学付属図書館の池田文庫絵図公開データから何枚か選りすぐり、丁寧に解説文を付けていただいたものをご用意頂きました。

 まずは京橋西詰めの集合場所周辺で石碑などの説明を受け、京橋を渡り東中島で近世時代の京橋、国清寺付近の賑わいの説明を受けました。大正時代の京橋の写真はみなさん初めて見られた様子で現在との違いに感心しておられました。

 その後、大手門跡から表町堺町方面に移動し、鐘撞堂跡、直時稲荷、千阿弥橋跡を確認し、

明治22年創業の和菓子司翁軒に移動しました。翁軒の店内には江戸後期を代表する漢学者頼山陽によるひょうたん型の調布の看板と俳人中村汀女直筆の句夕顔の花の白さをたたみ入れ」を見学させていただきました。これは菓子型を研究されていた猪原さんの情報から実現しました。

 千日前商店街では2022年開館予定の岡山芸術創造劇場(仮称)の工事が行われている中、日本初の国産蒸気自動車を開発した山羽虎夫の工場跡、近代映画館があった場所などを見学し、日限の地蔵で有名な大雲寺にお邪魔しました。西崎住職から大雲寺の成り立ちや地蔵供養のお話をお聞きし約2時間のまち歩きを終了しました。

 時代の流れの中で変わりゆくまちを歩き、その足跡を心にトレースしながら未来を向かって変貌するまちを心に刻むまち歩きとなりました。